葬式には、行きたくないよ
こんな時の為に涙を
取って置いた訳じゃない
葬式には、行きたくないよ
晴ているのに目の前は雨
ちょっと前に駅前で
同じ酒を二人で空けたのに
今じゃ君一人が皆から
高い酒を貰ってる
珍しく手も付けず
おとなしく笑顔で眠ってる
『酒には強いだろ？
また今日も飲み比べようぜ』
写真の中で、笑う君を
最後の姿にしたくはない
でも花に囲まれた君は
まるで眠れる森の少女
スーツには似合わない髪で
別れを告げに行ったら
きっと皆に笑われて
後ろ指を差されてまた笑われる
その中に笑顔の君も
居てくれればいい
そうなればいい
真夜中に起こした時の様に
目を擦って
俺の名前を呼んでくれるなら
タバコだって酒だって
悪い遊びも悪あがきも
浮気だってナンパだって
一夜限りのﾜﾝﾅｲﾄﾗﾌﾞも、
もうしないよ
口だけじゃないよ
葬式には、行きたくないよ
またいつもの冗談なんだろ？
俺って本当馬鹿な奴だから
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