彼に出会ったあの日から、彼のことで頭はいっぱいになった。
名前は?
どこ中?
何組?
何部?
彼女はいるの?
彼のことが知りたくて、知りたくてしかたなかった。
でもね、情報は、あーっという間に入ったの。
榎本昌哉。
朝日中学出身。
6組。
サッカー部。
現在、彼女いない。
私は、彼が気になってること、誰一人にも言わかなかった。
でもね、入学してすぐに情報が入ったの。
なぜかって?
答えは簡単。
彼、学校一の人気者にあっという間になってたの。
山田高校一、いい男だって。
そんな、すごい人に話しかけるなんて無理だった。
第一クラスは、一番遠いし、接点ないし。
高校なんて、可愛い子いっぱいいたし、私なんて、全然チヤホヤされなくなった。
自信はどんどんなくなってった…
友達にすら、言えなかった。
手だては、何もなかった。
ただ、遠くから見る恋だった。。。