桜咲く4月、和也はもうすっかり歩き慣れた高校までの道を歩いていた。
早かった2年間を思い出しながら最後の学年はどうなるのかと、楽しみにしつつ学校へと登校したのだった
一人で歩いてると後ろから陽気な声がかかって俺は振り替える
「おっす!」
そこには2年の時に仲良くなった孝行が居た、孝行は長めの髪にちょっとぽっちゃりな体型で、本人いわく『動けるデブ』を目指しているらしい。
実際とあるチームでダンスをやってるらしいから動けるデブなんだと思う。
「うぃっす」
そんな孝行に挨拶を返してそのまま歩きだす。
すると孝行は目を輝かせて「なぁなぁ、和也。3年のクラスどんなのになるかなぁ?」
と言い出す
「しらね、ってか可愛い子いりゃそれでいいわぁ」
俺は口の端を上げてニヤリとして孝行に言う
「お主も悪よなぁ〜」
と孝行もニヤリとしつつ言う。
「俺は越後屋かっ!」
ニヤニヤしている孝行に突っ込みを入れて、お馴染みの馬鹿騒ぎをしながら学校に着いたのだった。