月夜の帰り道に

 2008-09-24投稿
閲覧数[576] 良い投票[0] 悪い投票[0]

皆と別れてあの人と二人きり。午前2時近い。

皆に気付かれないように、そっと耳打ちした。「家まで送って」と。少し驚いたような、照れたような表情。頭をなでなでされた。「良いよ」の意味と私は解釈。

並んで夜道を歩く。くっついてるのでもなく、離れてるのでもなく。微妙な距離。月の光に照らされたあの人の顔。ちらっと見ると、キラキラした真ん丸の目もこっちを見てた。

私はいきなり隣の腕をつかんでくっついた。
「どうしたのぉ?」
向かい合って、少し見上げて、あの人の目を見た。
「だって好きなんやもん。」

こんな気持ちにさせてくれてありがとう。

少し肌寒い初秋の夜の出来事。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 咲 」さんの小説

もっと見る

日記の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ