あの人との宝物

かぁ  2008-09-24投稿
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私は生井笑美子(ナマイエミコ)。
現在21歳だ。
昔大手企業に勤めていたが、3年目で会社を辞めた。

上司の嫌がらせに耐えられなくなりやめた。

そして彼氏の塚越豊(ツカコシユタカ)と同棲中だ。
私の親の反対を押し切って同棲を始めた。
豊はとても優しくて子どもが大好きな人である。
仕事は保育士をしている。
私はこんな豊に出会えて幸せだと感じる今日この頃。

親の反対を押し切って暮らしているが、2人ともとても幸せに暮らしてる。
いや、正しくは3人で幸せに暮らしてる。

つい最近赤ちゃんが産まれたのだ。
赤ちゃんの名前は美月。
とっても可愛い女の子だった。
自分の子どもってなんて愛らしいのだろう。
豊も美月を見てはにやけてる。
ただ、ただ幸せをかみしめる毎日だった。

そんな中ある一本の電話で私は凍りついた。

うそだ

としか思えなかった。

豊が

豊が…

事故で瀕死??
そんなの嘘…嘘!!

豊が死ぬわけない。
そう豊が死ぬなんて
ありえないんだから。

大丈夫、大丈夫。
と自分に言い聞かせ
病院に向かった。


豊は眠っているようだった。

「ねえ豊」

…………

「起きてよ」

………

「目を開けて…」

私は豊にしがみついた。

「ねぇってば!!」
「聞こえてるくせに!!」

……………

豊は目を開けなかった。

私は涙が溢れることなく
放心状態になった。

死ぬわけがない。

それしか頭をよぎらなかったのだ。

(続く)

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