私たちは同じ中学に上がり、小学校では同じクラスになれなかったが、初めて同じクラスでとても嬉しく思っていた。
「大和君と同じクラスだから安心した」
と言っていた桜は、小学生の頃とは違った雰囲気で、私の隣りを歩いていた。
私自身、小学生の頃に比べると、少しずつ背も伸びており、最初は桜と同じだった背も、今では私が見下ろす状態になっている。
それでも、身長の話はしなかった。昔の頃と同じ関係を保ちながらも、大人になっていく彼女の体格を徐々にではあったが、気にはなっていた。
「桜は部活、何するの？」「スポーツは出来ないから、写真部かなぁ」
自分の身体を考えて言ったのだろうと思った。
「あんまり、無理するなよ？」
注意っぽく言う私に、
「大丈夫。大和君には、心配かけないから」
気遣いながら答えていた桜、それでも私は彼女の身体を心配していた。
それから数日たったある日。案の定、心配していた事が当たってしまい、桜は部活中に倒れしまった。
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