パパは本当のパパじゃない。
優衣のママは優衣がお腹にいる頃に離婚しました。
だから、優衣はパパの顔がわからないし会った事もありません。
逢いたい。とは思うけど…どうせ無理だから
この小説に登場するのは、パパのように愛してくれたママのお兄ちゃん。
命。っていう一番大切なことを教えてくれた人
そして
優衣が一番すきだった大好きな人
優衣は道に外れてた。
好きな事もいっぱいした
ママにもいっぱい迷惑をかけた
素直に "ありがとう" の一言が言えない残念なやつ。
普通の幸せが当たり前だから
小さな幸せがわからなかった
おまけに短気で我が儘で
ママからしたら、疲れる娘。
おばちゃんからしても変な孫。
お姉ちゃんにしても、面倒な妹。
でも、パパからしたら
手のかかる可愛い姪っ子。
だったんだと思う。
欲しい物は、ママに言えば
あんまり買ってくれないから
全部パパに頼んでた。
そしたら、なんでも買ってくれる。
一番楽しみな事は年に一回鹿児島に帰ってくる事。
みんなでご飯を食べに外食するのが何より幸せだった。
でも、病気はどんどん襲って来てたことに誰も気づく訳がない。