―ミッション1―\r
ある朝の事―。
「今日も仕事?!私ずっと前から言ってたのに、またなの?!いい加減にしてよ!!ろくに家にも帰んないで、いつも何してるの?!!」
「うっせーよ!!仕事してて何が悪いんだよ!!だいいち、今お前がそう過ごしてるのも俺のおかげなんだぞ??結婚もしてねーのになめた事言うんじゃね―よ。」
ブチッ――。
悲しげにケータイを切る音が、部屋中に響いた。
「もう最悪…。」
そう一言呟いたのは、田宮茜、24歳。
昔から自分勝手で、思いどうりにいかないとすぐに文句を言い、とても勝ち気な性格から友達らしい友達ができたことがない。
だから、いつも彼氏との口喧嘩が絶えない。今のような光景は日常茶飯事だ。
「やっぱりあの人何か隠してるわ。まぁ、あんなクソ男はもう捨てようかな。キャハハハハ♪」
そういいながらテレビの電源を付けた。
「ふうん。これが今回のグランプリか―。最近はレベルが低いわ―。私の方がいいわね!!」
今茜が言った通り、顔は確かに可愛い。それに両親は大手企業の社長。それに引っ掛かって釣れる男はたくさんいる。
すると、あるニュースが流れてきた。
『続いてのニュースです。○○県□市に謎の巨大迷路が出現しました。』
「え、巨大…迷路…???」
『今の所、何の為に作られたものか分からないため、捜査中です。』
「ふうん…。おもしろそう……!!!」
そういうと、ケータイを出した。
「あ、私よ。いますぐに□市に向かうヘリをだして。」
「了解しました。」
「さぁ―て、準備しなきゃね。」
そう一言言うと、茜は部屋を飛び出した。