昼休み、ランチタイム、未伊子さんが今日は待ちわびていた時間だ。ホストのアフターについて、ようやく女子に質問出来る。誰に尋ねるべきかな?と顔を見渡す。
今日は未伊子さんも含めて6人。少ない…皆さんいろいろ都合あるもんね?残念だけど、とりあえず少ないのでみんなに聞く事にした。
「ねえホストクラブって行ったコトある?あります?」
年齢も様々な女子たちは、未伊子さんの発言に一瞬、時が止まったようだった。「急になんを言うんなね〜びっくりしたよ。」と50代前半のAさん(話に関係ナィようなので名前は伏せマス。)続けて話した。
「相変わらずいろんなものに興味持っとるね、わたしゃオバチャンやけん、ホストはお笑いしかしらんとよ〜」
「ワタシも、ホストとか分からんとですよ〜でも、ある人とメールでホストの話でね、アフター?とか書いてあってから気になったら夜も…寝たばってん、気になるとです。」
「なら、そん人に聞いたらよかやなかね?アフターってなんや?って」
(なるほどAさん、その通り…。聞くにはメールしなきゃならんし…やっぱり無視したほうがよかよね)と未伊子さんは思った。
「…聞きとう、なかとデス。」
「ならBちゃんなら知っとるくさ、ね!」
食事中なBちゃんは、話をふられてびっくりしていた。20代前半なBちゃん、茶髪で少し大人し目な女の子である。
「ホストクラブ行ったコトあるね?未伊子さんが興味あるらしかよ〜!」
「なかなか(ないない)デス、それにこの辺にはなかでしょう〜」
「そうだね、あんまり見かけナィよね〜仕方ない、(創か武蔵にでも聞こう)」武蔵とは、トイレ王子こと鳴海 武蔵。隆也さんの高校時代の後輩にあたる。あまり登場していないが以後いつか出てくるだろう人である。
仕方なく、食事に没頭する未伊子さん。なにげに携帯を開けてみる。と、カツミとアユムのメールが折り重なるように未伊子さんの携帯に入っていた。
昼休みは長いようで短い。
計10件、未伊子さんは見るヒマがナィので、また放置されてしまった。
《ー続くー》