勇んで墓地へと向かい到着する。
遠くからみると確かに沢山のゴーストがいるのがわかる、
「とりあえず、ここでクリーチャーを召喚しておいて戦わせてみよう。」
私はカードをホルダーにセットした。
「召喚!エルフ〜〜!」
「我がマスターよ召喚ありがとうございます、そして敵はどこに?」
「うん、あの先のゴースト達だよ♪」
「ゴースト達だよ♪て彼等は物理系統の攻撃は通しませんよ?なぜ私を?私は基本的に弓や短剣が主な攻撃手段ですよ?」
「えぇ、そうなんだ」
「戦うならせめて魔法を帯びた武器が欲しいですね」
「あ、だったら大丈夫!」
私は2枚のカードをホルダーにセットした。
するとエルフの矢と短剣が光り輝いた。
「これは?」
「マジックボルトとオーラブレードだよ、これで戦える?」
「はい、充分です!」
エルフの彼女はそう言うと、
ゴースト達に突っ込んで行った。
案の定、彼女にこの二つの魔法武器は鬼に金棒だった。
目にも止まらぬ早さで矢を放ち、短剣で近くの敵を切り裂く。
みるみるゴースト達の数は減って行った。
「ふぅ大分倒したね!」
「はい、もう一息ですね、」
エルフと私が話していると、突然、地鳴りが発生した。
「な、なに!?」
「気をつけて下さい、何か巨大なものが近づいて来ています。」
「な、なにが!?」
私達が慌てていると
地面から巨大な化け物が姿を表した。
「あれは、パンプキンクイーン!」
「パンプキンクイーン?」
「えぇゴーストを産む、生物、言わばゴーストの母体です。」
「なんでそんなものが!?」
私が怯えていると、エルフが前に出た。
「下がっていて下さい。叶うかどうか微妙ですが、戦ってみます。」
そう言うと彼女は矢を大量に放ち、短剣で切りかかった。
矢がくると同時に、巨大な殻で身を包み防御、
そして近寄って来るエルフを触手で墓石へと叩きつけた。
エルフは力無く倒れ込み。そのまま消える。
「エルフさん!」
パンプキンクイーンはエルフがいなくなったとわかると、私に標的を向けた。次々に鞭のように触手が飛んで来る。
私が逃げ回っているとまたあの声がした。
『何ヲシテイル?早ク私ヲ使エ!』
逃げながら、そのカードを取りだすと、
私のなかにある台詞がうかんで来た。
「倒せる、こいつなら。」