宅配便

 2006-06-09投稿
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宅配が届くというメモ紙が、俺の部屋のドアにはさまっていて、
パタパタ風に揺れていた。俺は不機嫌な声で担当へ電話を
入れた。「…だから、今、すぐ来いっつーの」今日の俺のは
なんたって最低の状態で半年付き合った彼女にフラレて帰って
来たばかりで、世界中の不幸を背中に背負っている…といった
可哀想な奴なんだ。ほどなくしてドアが叩く音。俺んちにはドアホン
なんて物はない。来たのは宅配屋にきまっている。ドアを開けたら
イケテる女が微笑んで立っていた。俺「宅配屋さん?」首を振る
女。「ううん、贈物が、わ・た・し」最低から最高へ変わった日。
END

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