「ヤバイよ早く止めないと。アレないのかよ、ほら、シュパシュパやるやつ」
おばさんはそこの陰にあるでしょ…という代わりに顎でしゃくってみせた。
何で俺がという思いより、早く止めなきゃって、Ｇパンを濡らしながらでも
思っている、どこまでもお人好しな俺。
水が止まった時には、拍手し、おばさんと微笑み合ってしまった。
「ちょっと、どいてください」いつの間にか俺の足元に、溢れた水を拭いている少女がいた。
数枚のタオルを敷き詰め、ビタビタに吸わせては、バケツに水を絞っている。
「娘さん？」「そう、私の娘。香っていうの」おばさんは自慢気に香ちゃんの肩を抱いた。
「香ちゃん、、か。小学何年生かな…」
香ちゃんは俺の質問を無視して「邪魔なんですけど、足」と言った。
色白で、小顔。華奢な体で澄んだ瞳…美少女の全ての条件を満たしていた。
「足、どかしてッ！」「ご、ごめん」香ちゃんに見惚れた俺は慌てて足をバタつかせる。
おばさんが二本目の煙草をくわえて「この子、メイドのバイトできるのよ」と薄ら笑った。
「メイド？ バイト…」「水止めてくれたし、安くていいわよ…」
香ちゃんは表情ひとつ変えずにタオルに水を吸わせている。
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