勇人の家の前に立つと、
またあの時の日々が蘇ってきた…。
(また…会えるんだ…)
希望をくれた神様に、
私は感謝をした。
玄関でおじさんに挨拶した後、
ドキドキしながら勇人の部屋を開けた。
恵美「…勇人?」
勇人はベランダでタバコを吸っていた。
私に気付いた勇人は…
勇人「さっき親父から聞いた…。もう会わないつもりだったけど…なんか正直な所俺…今少しだけお前に会いたかっ…」
私は気持ちを抑えきれず…勇人に抱き着いてしまった。
恵美「私…二番でも、三番でもいいから…勇人のそばに…
ってあれ?外?…」
私はまた玄関に戻された…。
(……駄目…だったのかな…?)
いきなり抱き着いた事がいけなかったのか…
それとも二番でもいいって言った事がいけなかったのか…
また私は神様に過去へ戻されてしまった…
(たしかに本音は、二番じゃ嫌だ…
でも…)
私はまた同じように、
勇人の部屋へ行く…。
恵美「勇人!いきなりごめんね…。」
勇人はまた…
勇人「…さっき親父から聞いたよ。本当は会わないつもりだったけど…なんか俺…少しだけお前に会いたかった。
ごめん!振っといてこんな事言って…。
でも顔見れて良かった!俺はもぉ大丈夫だよ。ありがとう。」
私は抱き着きたい気持ちを抑えて
恵美「聞かせて…」
勇人「え?」
恵美「何で今まで辛かったのか、聞かせて!!」
勇人「え!でもお前…」
恵美「わかってるよ?でも聞かせて?…何があったの?」
勇人「……」
(本当は…元カノの話なんて…聞きたくない…)
勇人「…あのさ…」
それから、過去に戻して欲しい気持ちを持ちながら…
勇人の話を聞いた。
つづく