どーぞ笑ってください

鈴木宏幸  2008-09-26投稿
閲覧数[466] 良い投票[0] 悪い投票[0]



もしも僕が先に死んだなら
どーぞ笑って見送ってください

君の泣いた顔は
見たくはない
鼻を赤くして
まるでトナカイみたいだから
それじゃバッチリ決めた
化粧も流れて台無しだろ

でもさ本当はさ
素顔の君が僕は一番好き

別れなんて
あっと言う間だよ
明日には雨は止んでいる

二日、三日経って泣いてくれたなら僕のことを知る人
一年経って泣いてくれるなら僕の友達
君が死ぬ間際に僕を思い出して、涙が頬を伝わるなら僕の最愛の人

君のスーツ姿を
想像しても
浮かんでこない
古着屋で働いてる
いつも洒落な君だから
真っ黒のスーツなんて
君には似合わないだろ

でもさ本当はさ
ちょっと見てみたい気もするよ

もしも僕が先に死んだら、どーぞ笑って見送ってください
涙を流すのはその後で結構です。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 鈴木宏幸 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
アプリDLで稼ぐ!
“Point Income”


▲ページトップ