恋愛涙

SARA  2008-09-26投稿
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前から、好きな物は自分の物にする癖があった。



私は、河野由楽奈。

私は恋をしてる。

一組の赤田信介。

私は、野球部のマネージャー。

彼は、野球部。

赤田くんはモテる。

私はモテない。

凄く釣り合ってない。

「ねぇ、由楽奈!
私ね、赤田くんの事好きだから協力してー。」

そう言うのは、同じマネージャーの坂田悠里。

私は、そんな事を言われて首を振れない。

自分の好きな物は、絶対に譲らない。

いつもそうだった。

『いいよ。。。』


一ヶ月後。

私は、部室で資料を片付けてた。

その時だ。

=ガチャ=

ドアの向こうには、赤田くんの姿があった。

「河野。」

汗をかいている赤田くんもカッコイイ。

『お疲れ様〜。
でも、早くグラウンドに戻った方がいいよ!』

そう言うと静まりかえる部室。

私達しかいない部室。

「俺な、河野が好きなんだ。」

思わぬ一言。

好きな人からの、うれしい一言。

どれぐらい待ったか。

でも、私は幸せにはなれない。

悠里と約束したから。

瞳を閉じたら、溢れ出た涙。

『・・ごめん。』

もう一度だけ、瞳を閉じると苦しむ自分の姿。

「そっか。
これからも、選手としてよろしくな。」

赤田くんは、必死に真っ赤な目を隠し

涙をこらえてた。

『うん。。』

私の目からは、涙と言うより愛が溢れた。

これぐらい愛してた。

でも、この思いは絶対に届いてはいけない。

欲しい物を欲しいって言えなくなっちゃった。


泣かないで。

私を好きになってくれてありがとう。



恋愛涙



その後は、一人も幸せを掴めずにバラバラで終わった。

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