その年の秋もう一度受験する時が来た。
中学から高校にかけて人は成長期をむかえる。
僕も例外ではなかった。
身長が伸びないように減量し尚且つ筋トレを欠かさずしていた僕は去年の自分より確実に成長していた
競馬学校の受験資格は以前書いた通り身長は概ね160? 体重は43キロ以下
去年はあまりしなかった減量を今回はかなりした
試験日が近付くにつれ激しくなってきた
普段の僕はそこそこ減量して平均で45キロぐらい、それを43キロ以下にしないと駄目だった。
試験日の一週間前から晩御飯なし水分も必要最低限に抑えた
もちろんこの時も毎日筋トレ、ランニングをしていた
去年と同じく親友のカトケンも受験する事になっていた
今回は二人で一緒に行こうという事になり、前日から僕の家で一緒減量する事になった
カトケンは僕より身長も体重もかなりありきっと僕なんかよりかなり苦労したと思う。
二人で一緒に筋トレ、ランニング、そしてサウナに行きフラフラの状態で落ちない体重を無理矢理落とした。
サウナから帰ると喉の渇きは尋常じゃない程渇いていた。二人は小さいコップに一杯だけ水を入れ、ゆっくり大切にそして確実に飲んだ
その日の夜の苦しさは今思ってもかなりキツかったと思う
翌朝6時、二人で体重計に乗った
二人とも43キロは軽く切っていた
「よっしゃ〜!!!!」
二人は思わず叫んだ。そして抱き合った!
そして僕の母が出発前に小さいバナナを渡してくれた
「バナナくらい食べて行き、これぐらい食べたって大丈夫やから」
僕達は
「体重に響くから一本を二人で分けて食べるわ。ありがとう」
と言い一本バナナをその場で半分個した
この一週間僕達はろくにご飯を食べていなかったので、その時食べたバナナの味は何とも言えない程美味しかった。
カトケンも
「こんな美味いバナナ初めてや!俺バナナでこんなに感動したん初めてや」
ホンマに美味かった
そして僕達は去年と同じく滋賀県の試験会場に行った
今回の受験人数は去年を上回り1400人以上だった。
試験内容は去年と同じだった
二人とも必死で頑張った
そして試験が終わり二人で感想を言いながら帰った