僕達はあまりにも空腹で、帰り道奈良駅の近くにあるファーストフード店に行った
人間の胃袋というものはあまりご飯を食べてないと小さくなる物だと初めて知った
めちゃくちゃお腹空いてるのにチーズバーガー半分しか食べれなかったからだ
これには二人ともかなりビックリしたことを覚えている
翌月バイト帰りカトケンと一緒にコンビニのおでんを食べながら
僕
「そろそろ結果来るんちゃう?受かってると思う?」
カトケン
「いや〜無理やろ…俺体力テスト自信ないもん…」
僕
「そっかぁ…」
その数日後結果が家に届いた
結果は不合格
現在はわかりませんが、日本の競馬はかなり閉鎖的、入学出来るのはほとんどが競馬関係者…一般人の僕達に入る隙間はない
夜遅く僕はカトケンに電話した
「もしもしカトケン?試験結果来た?」
カトケン
「………うん。俺アカンかった」
僕
「そっかぁ…実は…僕も。予想はしてたけど今回はさすがにきついなぁ…」
僕それまでカトケンに黙っていた事話した
「あのさ…実は今回落ちたらオーストラリアに行こうと思っててん。金かかるけど騎手なるならもうここしかないと思うねん」
カトケン
「オーストラリア…俺は無理やわ…ミチやったらなれると思う。俺の分まで頑張ってくれ!」
僕達その後他愛のない話を1時間ぐらいし電話を切った
僕はその頃から学校をあまり行かなくなり学校に行く代わりにバイトに専念するようになった
一つのバイトでは無理なんでいくつも掛け持ちするようになった
学校に行ってるとなかなかお金が貯まらないので学校も中退しバイトしまくった。
約1年と数ヶ月、バイトたくさんしたが目標金額に届かなかったが、母親の助けもあり
なんとか目標金額に届く事ができた
そして僕は1999年5月、単身オーストラリアに旅立った
正直、わが家は、はっきりいって貧しい方でした。
僕のわがままを聞いてくれた母親にはかなり感謝してます
わがまま言ってホンマごめん
そしてホンマありがとう