内と外 1

えり  2008-09-27投稿
閲覧数[462] 良い投票[0] 悪い投票[0]

いつもは全く気にならない彼の携帯電話が、何故か無性に気になった。


朝6時。
彼はまだ隣で、気持ち良さそうに寝ている。


少し罪悪感はあったが、起きないように静かに携帯電話を開いた。
「ごめんね…ちょっとだけ見ます…」


心の中で、一応断ってからゆっくりとメールを読み始めた。





自分でも気付かないうちにスピードメーターが80kmを超えていたらしい。
警察官にとめられ、車を左側につけた。

「お急ぎだったのですか?ちょっとスピードの出しすぎですよ。はい、免許証出して!」

「はい、すみません。」

初めてではない香織は、またやってしまった…と素直に免許証を財布から取り出し、時計をチラッと見た。
「まだ、7時にもなってないのに、こんな早くから取締りなんてしないでほしいわ!」

殆ど逆切れ状態のまま、返ってきた免許証と罰金の振込用紙を受け取り、すっきりしない気持ちで会社へとむかった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 えり 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ