2人が車から降りるともう人だかりが出来ていて中々前には進めなかった
この国の大統領は国民から愛されて支持率89%を獲得している。昔、選挙で争った人がいたらしいが、凄く昔の事である。大統領の政策のお陰で救われた人は数え切れない
ダル達もそんな大統領を一目生で見たかったが、今はそれよりも爆弾を探すべきだった
一つ気になるのは今日の警備に警察が多いと言う事だ。通常でも警察を配置するらしいが、今日はいつもの倍はいるとエドがこそっとダルに教えるが、理由はすぐに分かった。今日この街で爆弾が3個別々の所から見つかったかららしい
その3箇所に、大統領警備をしていた警察が急遽向かって最初より人数が減ったみたいだ。まぁそれでも多い事には変わりないが
その話を聞いたダルとエドは半笑いした
こっそりと2人は裏口から入った
中に入ると大統領の演説が始まっていたみたいで声が館内に響いていた
エドは体育館の配置図まで頭に入っているみたいで、テキパキと手当たり次第に部屋に入って爆弾をさがした。まだ、木のヒントが分らないからだ
「ところでよ、大統領はどうしてこの街に来たんだ?」
ダルが部屋を探りながらエドに聞くと
「最近、治安がどこの街でも悪いから大統領直々に演説をして回っているらしいよ」
即答するエドにある意味尊敬するが………どこからそんな情報を仕入れているのやら
そんな感じで探していたが一向に爆弾は見つからなかった。2人が廊下に出て来た時だった
「分かった」
エドは小さく呟いた
「どこなんだ?」
「爆弾はあれにあるんだ!」
エドが大きく指を差した瞬間ダルは思わず
「はっ?」
と、言ってしまうようなものをエドは指を差したのだ