君からの最後の言葉が、せつなくて頭から離れない…
『ありがとう』とともに目を閉じて、耳を閉じた君
聞こえないふりかと名前を呼ぶ私
君は答えない、動かない
遠く離れる記憶に
忘れられないのに、もう思い出せない
その声
もう少し同じ時間を歩めたら、思い出を紡げたら
色あせて行く流れる風景は、いつか意味を成すのだろうか?
どんな角度で
どんなスピードで
この世界と
向き合ったらいい?
君と似た背中を見つけては、君を思い出すのに
私はまだ何一つ、できないまま
君から年だけ追い越して離れて行くよ