「や、やめろ!」
…何か見られて恥ずかしいものでもあるのだろうか。カロウドは必死の形相で哀願してくる。
「じゃあどこにあるんだ?素直に言えば許してやろうじゃないか。」
シーラはこの数時間でランスォールの性格が相当歪んだ気がした。
「いいか、よく聞け小僧。確かに盾はある。しかし既に別の場所に移動させたわ!!」
ポチッ
カロウドが謎のスイッチを押した。
するとセットしてあった魔法が発動し無数の炎が四人を襲う。
「うわっあのクソジジイ!」「『遥かな水流よ我らを灼熱より護れ』」
雪が魔法で四人の周りに水の壁を作りどうにか防ぐことが出来た。
「目標、発見。コレヨリ、目標以外ハ全テ排除スル。」扉の向こうに轟音とともに現れたのはマシンガンやら小型ミサイルやらを搭載した悪趣味な機械だった。
剣で斬りつけてみたが効果が見られないので四人はさっさと逃げることとなった。
その逃げ足の速さと言えば右に出るものはいないだろうくらいに速い。
結局、四人はサントラーセット中を追いかけ回されランスォールの故郷、ニコラまできてようやく撒くことに成功したのだった。