ー晴樹母・父in飛行機ー
「晴樹くん、大丈夫かしら...?」
晴樹の母は、心配そうな声と裏腹にニコニコ笑っている。
「まぁ、晴樹のことだからしっかりやるさ。それに、ちゃんと“五万円”置いといたじゃないか。」
「………………。」
「???????」
黙ってしまった妻を不思議そうに見つめる晴樹の父であった。
ーその頃の晴樹ー
晴樹はあの後、あることに気付いた。それは…ー、
「お〜っし!!着いたぞっ、“秋葉原”に!!!」
実は晴樹、ガンダムヲタクなのだった。今まで秋葉に来たくても、母に止められていたのだ。理由は、
『メイドさんに鼻の下のばしてる晴樹くん、ママは見たくないわ!』
らしい...。
よ-し、今日は買いまくるぞ〜!!と、心の中で意気込んでいると、少し先が騒がしい。
「なんだ?」
行ってみると、魔女のコスプレをした女の子がアニヲタらしき人達に捕まっていた。
「たっ助けて下さい!!」女の子がチラッと晴樹の方を見た。かっっ……………可愛い…//と思っていた晴樹は、ハッとした。助けないと!!
「あのメイド喫茶で三品以上注文すると、メイドさんがほっぺにキスしてくれるんだって〜!!!」
と叫んだ。もちろん嘘である。
☆つづく☆