初めての恋…5

ひろ  2006-06-09投稿
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佐藤が好き…
私、佐藤が好きなんだ。
自分の部屋、枕を抱いて、さっきから佐藤の事ばっかり考えてる。
こんな自分の気持ちに気付くとは思ってなかった。
でも、気付いたら認めざるおえない…

顔が熱くなったのも、好きな人の事聞いて胸が痛いのも…

でも、気付いた途端くじけそう…
愛さん、めちゃくちゃ綺麗な人だった。
「勝てるわけない…」
今ならまだ間に合う、忘れた方がいいよね?
でも、痛い。
気付いた途端、波のように押し寄せてくる、広がって行く気持ち…どこに行くの。


「寝不足だ…」
あれから、ほとんど眠れなかった…
私の気持ちとは裏腹にいい天気。
私は大学に向かって歩いていた…
「さぼれば良かった…」
眠い…し、顔見たくない。

「あ、真紀。おはよう☆」
華菜が駆け寄ってくる…
「ど、どうしたの?その顔!!」
「やっぱ酷い?」
顔をさすりながら言う。
「なんか、あった?」

「ん、失恋みたいな…告白もしてないけど」

「……もしかして、佐藤君?」
私は頷きながら「なんか、今は学校行きたくないかも…」

「そか、じゃっ、どっか行こっか☆」

私達はけっこうお洒落な感じのカフェでとりあえず話をする事にした。
「そっか、好きな人いたんだ。」
「うん、すごく綺麗な人」

「諦めるの?」
「それしか、ないかなって」
「真紀は今までいろんな彼氏いたじゃん!!それも、すごくレベル高い人ばっか☆自信持ちなよ〜、真紀なら大丈夫だって」

華菜の言葉に苦しくなる…
「違うんだ…」
「え?」
真紀が不思議そうに見る
「恋愛に余裕があったからかも…計算とか、冷静な気持ちで出来たから、自然に話せたし、アピールだって…
でも、佐藤には出来ない。怖い…もし、私がなんか言って嫌われたらとか考えて何も出来ない。」

華菜は少し微笑みながら…
「それは…真紀にとっての初恋なのかもね。そこまで、佐藤君の事好きになってるとは思わなかったけど、諦めるのは早いよ?
大切な気持ち大事にしなきゃ。」

「う…ん」

華菜の言葉は私の心にすぅ〜と入ってきた。大切にしたい、今は…佐藤に会いたい。

「私、今日もバイト入ってて、佐藤に会うんだ…ケド、この気持ちから逃げないからっ」

華菜はうんって言いながら笑った。
私も今日、初めて笑った。


「なんで、今日二人で学校さぼってんだよ!!」佐藤が頭をポンと叩く。癖なのかな?
なんか、くすぐったい気持ちでいっぱい



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