38.9…やっぱ休むしかないかぁ。昨日はあんなに楽しかったのに…。苦しい…。
携帯が壊れてるから誰とも連絡が取れない。
プルルル…プルルル…電話。いいや。出たくない。━━夢の中で隼人の煙草の匂いがする。大好きな匂い。私、愛されてる…。 まだ、あの日のことがハッキリしてる。人生で一番幸せだった時。早く、隼人に会いたい。ただそれだけ。
━━あれ、隼人まだ来てないんだ。『おはよ。』『…おは…よ…。』━━なんかいつもと違う空気。
『ねぇ…もう…大丈夫なの?』━━親友リカ。『うん。全然!大丈夫だよ。』『…大丈夫なはずないでしょ!』『何そんなに怒ってるの?リカ…』『ゴメン…。』━━教室を出ようとしたリカ、泣いてる?『リカ待って!なんで泣いてんの?』『なんでって…じゃ、なんで笑ってられんの?付き合ってたんでしょ?』━━何言ってんの?付き合ってたって隼人のこと?なんで過去系…なの?
『どう言うこと?リカ…』『えっ…?どう言うことって。隼人…』『隼人なんかあったの!?』『…あんた本当に何も知らないの?………隼人、一昨日の朝、交通事故に巻き込まれて即死だったのよ…。』