警官は僕らに
「自分ら二人乗りアカンで!どこの生徒や?危ないやろ」
僕
「僕、学生とちゃいます」
警官
「はぁ?何言ってんねん。制服着とるやん」
警官は不思議がりながら僕を見ている
僕
「よく見て下さいよ。名札ついてないし、カッターは借り物でズボンは黒のジーンズですよ!」
警官
「ん?どういう事?」
僕は急いで説明した
「今日からオーストラリアに留学するんで…
てかもう時間ないんです!電車の時間とかあるし…乗り遅れたらマジでヤバイんですよ」
必死に僕達は警官に説明した
「わかった。とりあえず急いでんねんな!まぁ今日はこのぐらいにしといたるわ。でも一応名前と住所ここに書いてもらうからね」
僕達は急いで書いてダッシュで駅にむかった
3時の電話に乗る予定で10分ぐらい前に駅に着いた
その時カトケンが僕にカセットテープを渡してきた
「…電車に乗ったら聞いて!まだ聞いたらアカンで!」
予想してなかったプレゼントに僕はビックリした
「ありがとう。電車で聞くわ」
僕とカトケンはかたい握手をし
「今までありがとう。僕はカトケンのおかげてここまで頑張れた。絶対騎手になる!だから応援してな!」
カトケン
「おう!ベタやけど…頑張れよ」
カトケンの目にはうっすら涙が…
そのまま振り返らずにカトケンは帰って行った
電車が来るまでの時間暇だったので、さっきもらったカセットテープを聞く事にした
そのテープには中学生の時の友達のメッセージがたくさん入っていた
メッセージの途中にはカトケンと大ちゃんがギターを弾きながら「ゆず」を歌っていた
お世辞にも上手いとは言えない歌だったがかなり感動した
そしてしばらくしてメッセージが終わり無音が1分ぐらいした後カトケンのメッセージが入っていた
「えー君とはホンマ長い付き合いでしたね!君と過ごしたこの年月は僕にとってかけがいのない物になるでしょう。思えば一緒に競馬学校を受験しましたね…ホンマ減量つらかったよな…あの時二人で食べたバナナ…僕はあの味を忘れる事ないでしょう。僕が叶う事が出来なかった夢をお前には叶えてほしい!お前ならきっとその夢を現実の物にしてくれると信じている。頑張れよ!そして今までありがとう。気をつけてな…行ってらっしゃい…天狗になんなよ(笑)カトケンでした」