ジャスミン?

 2008-10-01投稿
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実習最終日は卒業式の様な感じだった。
先生も生徒も圭吾を慕い、別れの言葉をかけていた。
でもそこには圭吾の人柄をさすように笑顔があふれていた。
その日の夜、理沙の家で圭吾のお疲れ様会が開かれた。といってもメンバーはいつものあの四人なんだが…
「じゃぁ、改めまして…」
「お疲れ様でしたぁ!」
「ありがとう」
先生じゃなくなった圭吾はなんだか急に大学生って感じだった。
「そんなに俺見て楽しい?」「うん」
「一生いってろ」
そう言って圭吾は私を軽くこづく。二人に笑みがこぼれる。
この短期間で二人の距離はだいぶ縮まった気がする。
あのレストランに行った日から決めていたの。
圭吾が先生じゃなくなったら圭吾に気持ちを伝えようって。
楽しい時間はあっという間に過ぎて…気が付けば、要くんがソファーで寝てる。
「じゃ、そろそろ帰るわ」 圭吾が言ったついでに
「私も今日は帰る」
「じゃぁ、圭吾くん奏ちゃん送っていて下さい」
理沙がウインクする。
バレるってば。
「了解。要のこと頼むな」
「はぃ」
「帰るぞ」
「はぁぃ」
そう言って理沙の家をでた「奏、チャリンコ?」
「置いて帰ろうか」
「いや、ニケツするぞ」
やんちゃな少年の笑顔だった。



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