いつもの夕方、晩ごはんを買うため、僕は行き付けのスーパーに買い物に行く。
買うものといえば、お惣菜、値下げされた弁当、ビール、お茶。
いつも買うものはありきたりで、なんの変化もない。
そんな自分の楽しみと言えば、年頃の若く綺麗な独身らしき人を捜すこと。
ふつうの人から言わせれば、俗に言う変態かストーカー…
だからと言って、そんな行動など到底とれない臆病な自分。
ただ、さりげなくその人を見ては、綺麗な人だぁ〜とか、ヤバイ、目と目があっちゃったとか、些細な事でトキメキを感じているだけだ。
自分もきっと、周りから目を引かれようとして、カッコつけてるのかな…?
そんな事を考えながら、ありきたりの、いつものご馳走を袋に詰めトボトボと誰も居ないアパートへ帰って行く。
男で有るが故、たぶん、きっと、こんな感情が歳をとりおじいちゃんになっても、変わらないんじゃないかも?
いや、そうであって欲しいと今は思っている。