夢支配人〜正夢?〜

栗乃  2006-06-10投稿
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次の日から……


       悲劇は始まった。

正夢〜?〜


「う〜……ん」

弓は背伸びをした。

「一体、なんなのよ! あの夢」

弓は怒ったように言い、制服を着た。


『これから貴方が見る夢は、現実にも現れるわ……』
「これ自体、夢じゃないの!」

謎の少女が言うと、弓は言い返した。

少女は指を鳴らした。
弓は目の前が真っ暗になった。


「屋上……?」

気付いたら、学校の屋上にいた。

「何で屋上なんかに……?? あっ!!!」

弓はあることに気付いた。
そこには2人の少女が居た。

「嘉代子? 何してるの?」

そこにはクラスの友達、野原嘉代子がいた。
そして隣に居る少女は……、知らない。

「や、やめてよ……」

嘉代子が震える声で言う。
しかし、その少女は嘉代子をどんどん、追い詰めていく。

「ごめんね。これは私の仕事を成し遂げるためなの……!!!」

少女は嘉代子を突き飛ばした。
下にはコンクリート。突き飛ばされたのは5階の屋上。

弓が急いで見に行ったときには、嘉代子は頭から血を大量に出して死んでいた。


『これが、正夢になるわ』

その少女がいきなり言った。

「嘉代子を殺してどういうつもりなの!?」

弓が涙ながら聞く。

『これが夢支配人の仕事……』
「夢支配人!?」

弓が聞く頃は。もう少女は消えていた。


ここで夢は途切れた。

「嘉代子が死んじゃうなんてね……、ありえないわ!」

弓は自分の不安を、押し殺した。

続く



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