desteny?

meeco  2008-10-03投稿
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暫く神社の隅に、力失せて座り込んでいた。

どれくらいの時間が経ったのだろう―\r

さっきまで、降っていた雨は、すっかり止み、空は、夕焼けで紅く染まっていた。

何とか残り半分の自宅までの帰路を歩いた。

自宅までの道のりは、殆んど、覚えていない・・・。いつもの景色が違って見えた。

普段の倍の時間を掛けて、やっと自宅まで帰り着いた。

「ただいま・・・。」

かすれた声で小さく呟く―\r

返事は無かった。自宅には、誰も居ない―\r
留守だった。

母の顔も見れない―\r

少しホッとして、急いで浴室に向かう―\r

汚れを落とす様に、シャワーを浴びた。時間を掛けて、身体の汚れを落とした。

幾ら時間を掛けて、身体の隅々まで洗っても、心の中までは綺麗にならない・・・。

さっきの光景が頭を霞める。
嗚咽と涙が止まらない・・・。

「あっちゃん、ゴメンね・・・。あっちゃん、あっちゃん。」
自分を責めた。もう、元には戻らない、私の見えない、―貞操は―\r






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