desteny?

meeco  2008-10-03投稿
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翌日―\r

やっとの思いで、学校に向かった。普通にしていれば、誰も何も気が付かない筈なのに、普通に出来そうにも無かった。

校門の前で足がすくむ―\r

自分自身を奮い立たせて、前へと、一歩一歩、歩く・・・。
教室の前まで、辿り着く。教室の中は、ザワザワと騒がしかった。

勇気を振り絞って、中に入り、自分の席に着いた。

「香里、おはよう!!聞いたよ?淳と日帰り旅行に行くんだって〜?」

親友の茉莉子は、隣の席から、いつものテンションで私に聞いて来た。

「う、うん・・・。」

言葉を返すのが、やっとだった。

「何か、元気無くない?淳と何か有った?」

「ううん、別に何にも・・・。」

「顔色悪いよ?風邪?あっ・・・、もしかして・・・、妊娠でもしたんじゃ無いの?」

茉莉子は、きっと冗談のつもりだった。

「あっちゃんとは、何も・・・、無いよ!!」

「そんなに怒んないでよ〜。冗談なんだからさぁ・・・。ね?」

茉莉子は、気不味くなったのか、私の側から去って行った。

辛かった―\r
学校なんて来るんじゃ無かった。誰にも昨日の事を話せそうに無かった。
友達にも・・・、淳にも。


ふと廊下を見ると、淳が歩いていた―\r

こっちに来ないで・・・。
そう思った瞬間―\r

教室に、淳が入って来た。

私の席の前に立って、淳は言った。

「香里!!おはよう!昨日さぁ、バイトの面接に行って来たんだけど・・・。」

「・・・、あっちゃん、私・・・。」

「顔色、悪りぃなぁ・・・。風邪か?」

淳の顔を見れない。話そうとすると、全身の震えが止まらない―\r

「うん・・・、何だか、朝から調子悪くって。ゴメンね、そっとしておいて。」

淳の顔が、少し曇って見えた。

「そっか・・・。じゃあ、しょうがないな、良い報告が有ったのにさ。」

「何・・・?」

「採用してくれんだって!明日からバイト来てくれだって・・・。」

「そ、そう・・・、よ、良かったね。」

「そんなに、具合悪いんなら、保健室にでも行くか?連れてってやるよ。」

「・・・、良い。」

「でもさぁ・・・。」

「放っておいてよ!!・・・、ゴメン・・・。大丈夫だから。」

淳も、堪らずに私の前から去って行った。

最悪の展開だった―\r
どうして、こうなるんだろう?何も考えたく無いのに、昨日の事が、頭を余切る。

「あっちゃん、ゴメンね。」

心の中で、また叫んでいた。




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