あいつのコトを考えながらせっかくの日曜が終わった。学校へ向かうのが楽しくて仕方ない。学校に着けばあいつに辰巳に会える。あたしはいつもより若干早めに学校へ来ていたそしているはずのないバスケットコートに目が行った。居ないのは解っていたのに目をやれば見えるような気がした。そして三十分が経った頃次々にクラスメートがやってきた。「おはよう」という友達の夏美の声に驚いた。「っ!おはよう」夏美はあたしがこの前行方不明になったと思っていたようで「ドコ行ってたのよ?!辰巳ってやつと二人で出ていったきり帰ってこないから心配したのよ。」っと言われまた屋上でのコトを思い出してニヤけてしまった。「優菜なんかあったの?」夏美は聞いてくるのであたしは仕方なくというか話したくてたまらなかったから全てを話した。そのコトであたしは地獄を見るとも知らずに。