『あはは。いやだぁ!!奈央ちゃん!!
奈央ちゃんが卒業するんじゃないんだよぉ!!
あたしが泣くなら話は分かるケドっっ!!』
そんなの分かってる‥‥‥。
でも、なんか分からないケド、
何故か涙が出て来たんだ‥‥‥。
『‥‥奈央ちゃん、何かあったら直ぐ、あたしに連絡するのよ‥‥ぐすっっ‥‥‥。』
ミズホさんもあたしにつられて貰い泣きしてた。
『お、おい‥ミズホまでかよっっ?!
マ‥マジ?!
俺‥‥どうしよっっ!!』
女の子2人で涙してる、その横で――
1人でオロオロし出したサトル君。
そんなサトル君には悪いなとは思ったケド、
やっぱ大好きな先輩のミズホさんとお別れするのはツライもん。
サトル君、ミズホさん――
何時も、あたしを元気づけてくれてありがとうございました☆
トモダチのいないあたしは、
放課後、3-5に行くコトが、
凄く――
何よりも楽しみでした☆
卒業おめでとうございます!!
ずっと‥‥
ずっと‥‥‥
お2人は、仲良くいてくださいっっ☆
そして、これから先も――
あたしの大好きな先輩でいてくださいね☆
サトル君とミズホさんが一緒に帰る姿を見届けてから、
あたしも家路を急いだ。
降り積もったばかりの雪道を――
歩くあたしの足元から――
キュッ‥キュッ‥‥と雪が鳴り響いていた――