奈央と出会えたから。<240>

麻呂  2008-10-04投稿
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『あはは。いやだぁ!!奈央ちゃん!!
奈央ちゃんが卒業するんじゃないんだよぉ!!

あたしが泣くなら話は分かるケドっっ!!』



そんなの分かってる‥‥‥。



でも、なんか分からないケド、



何故か涙が出て来たんだ‥‥‥。





『‥‥奈央ちゃん、何かあったら直ぐ、あたしに連絡するのよ‥‥ぐすっっ‥‥‥。』



ミズホさんもあたしにつられて貰い泣きしてた。



『お、おい‥ミズホまでかよっっ?!

マ‥マジ?!

俺‥‥どうしよっっ!!』



女の子2人で涙してる、その横で――



1人でオロオロし出したサトル君。



そんなサトル君には悪いなとは思ったケド、



やっぱ大好きな先輩のミズホさんとお別れするのはツライもん。





サトル君、ミズホさん――



何時も、あたしを元気づけてくれてありがとうございました☆



トモダチのいないあたしは、



放課後、3-5に行くコトが、



凄く――



何よりも楽しみでした☆



卒業おめでとうございます!!



ずっと‥‥



ずっと‥‥‥



お2人は、仲良くいてくださいっっ☆



そして、これから先も――



あたしの大好きな先輩でいてくださいね☆





サトル君とミズホさんが一緒に帰る姿を見届けてから、



あたしも家路を急いだ。





降り積もったばかりの雪道を――



歩くあたしの足元から――



キュッ‥キュッ‥‥と雪が鳴り響いていた――



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