キミの様なコは初めてだった――
好きになったのもキミが初めて――
新学期、いつもみたいに学校へ向かう。
そして、いつもみたいに騒ぐ女子が着いて来る。
うざったくてたまらない。でも、今までのキャラを崩したくはない。
だから笑って挨拶する―。「おはよう。」
このたった一言でまた騒ぎ出す――。
いい加減にしてくれ……
でも口には出さない。
クラスはいつもトップクラス。
友達も女も俺の周りには沢山いる。
スポーツ万能で勉強も出来る。
真面目…って訳じゃないけど。
顔もモデルをやってるんだからそれなり。
――こんな俺をみんな、羨ましいって言う。
でも俺はそういうキミ達が羨ましい――。
何故ならキミ達には「自由」があるから……。