彼女は自殺する

ゆうすけ  2008-10-04投稿
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今より少し前、東京の一部で話題になった女がいた。彼女は自分の体を自分で傷付ける事が趣味だった。彼女にとって痛みとは快感そのものだった。
ある日彼女はやってはいけない事をやろうとした。
「死ぬ時の快感ってどんなのだろう。」
彼女はついにただ体を傷付ける事に飽き、死ぬ事で快感を得ようとした。しかしこの時はまだ少しの理性が働き死ぬ事をとどまった。だが彼女は確実に死ぬ事を望むようになっていた。
彼女は日を追うごとにやつれていき、彼女の脳ほ死ぬ事の快感を考える事でしか働かなくなった。そしてついに彼女は死ぬ事を選んだ。
彼女は自らの手で包丁を握り、それを胸の前に差し出し、胸の中へと押し込んだ。普通では考えられない自殺の仕方だ。想像することも出来ないような痛みだったろう。しかし彼女はその痛みが快感と感じていた。死の痛みは今までの中で最も快感だったろう。
死ぬ事の快感を得た事で彼女は死んだ。しかし彼女は消えはしなかった。死んだ彼女は再び死の快感を得ようと幽霊となって現れるそうだ。彼女が自殺したのと同じやり方の自殺が最近増えている。
彼女は誰かの体でまた快感を得ようしていたのだ。
彼女は自殺するのだ。



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