いずみ『何ですか?いきなり。』
女2『白々しい…ちゃんとアラタのマンションから出てきたの目撃したわよ。』
いずみ『アラタ?なんだか知らないけど人違いよ。』
私が手を洗って出ようとした途端、
バンッ!!!
突き飛ばされてしまった!
いずみ『いい加減にしてよ。何するのあなたたち!』
女3『ここから出れないわよ!別れるって言うまでわね。アラタと別れるのが条件よ。』
いずみ『だから、さっきから知りたいんだけどアラタって誰?』
女1『しらを切るなら………
これ、
使うしかないわね。』
一人の女はナイフを出した。
………なんでこんな修羅場になんのよ。
アラタのファンは危険すぎるっ!
どう切り抜けようか悩んでいた時だった。
男『おいっ!俺の女に何してる?ちゃんと入口に見張りまで付けて。
じゃ、お巡りさん後は頼みますよ。』
誰?この人???
3人は警察に連行されて行った。
助かった!
男『いずみちゃん!危ないからこれからはボディーガードつけるよ。』
いずみ『シンさんっ!』
変装して声まで変えてるし全く気付かなかった。
いずみ『どうして、ここにいる事がわかったの?』
シン『詳しくは車に乗ってからね。』
シンさんは駐車場に停めてあったワゴンに私を乗せてアラタのマンションへ向かった。
シン『実はね、発信機をいずみちゃんのカバンに入れておいたんだ。
だからどこにいるかわかったんだよ。
それと一人で出かけたのがわかったし、発信機の調子が悪くてなかなか反応しなかったから様子を見に江口と俺がスーパーへ向かった。
アラタはレコーディング中でいずみちゃんの事は話してないよ。
あいつに話したら間違いなくいずみちゃんのとこへ飛んで行くからね。
ごめんね、発信機なんか忍ばせて。
怖かったよな?よく頑張ったね。』
シンさんは私の頭を優しく撫でた。
…なんだか子供をあやしてるみたいに。
私って……シンさんから見て一体何なんだろう?
続く…。 12話No.3