「マジでぇ〜!!Shaneって騎手やってんや!」
一気に彼に対する考え方が変わった
興奮したまま僕は一旦部屋へ
そして引き続き部屋の整理を始めた
しばらくするとMellissaが部屋に来て馬を押すゼスチャーをしている
僕はすぐにその意味がわかった!
彼女は競馬に行こうって言っていたのだ
しかもShaneが騎乗するレース!
僕は迷わず「OK」と言い出かける準備をした
「僕は何てラッキーやねんやろ!めっちゃうれしい!!」
僕はShaneとMellissaのお父さんの3人で競馬場へ向かった
騎手がレースに出る時は少し小さめのトランクに馬に装着する道具やレース用ズボン(シルク)鞭やゴーグル、ヘルメット、プロテクターその他モロモロなどを入れて、別に馬の背中に乗せる鞍を持って移動する
今まで乗馬の鞍や鞭は使ってたのでよくしっていたが競馬仕様は初めてだったので実物を見た時は感動した
僕が初めてオーストラリアで行った競馬場はIpswich競馬場だった
オーストラリアの競馬は日本と違い観客と騎手の距離が近い
ていうか日本が遠すぎるが…
馬も間近で見れる
かなりビックリだった
レースの間隔も短いしレースに勝つと日本では騎手に対して野次とかあるけどオーストラリアはあまりなく逆に拍手で迎える客もいた
拍手で迎えられている騎手の姿をみるとちょっと感動した
その日のShaneの結果はというと5着以内が一つだけあってあとは全部ダメだった
でも騎乗姿を見るとますますカッコ良く見えて僕も早く馬に乗りたいと思った
レースは夕方5時ぐらいには終わり僕たちはそのまま家路へ
帰り道オーストラリアのマクドナルドに寄った
とりあえずチーズバーガーを食べた
日本のチーズバーガーより美味しかった!
その日の夜僕は日本の友達に手紙を書いた。
この時は今と違いインターネットがあまり普及していなかったので連絡するなら手紙が電話しかなかった
ちなみに手紙を日本に出すとその手紙が日本に届くのに一週間かかる
手紙を受け取った友達がすぐに返事を書いてくれたらさらに一週間
一度のやり取りに二週間かかる
手紙をたくさん書いて僕のオーストラリア初日は終わった