夕暮れの
秋風しみる
帰り道
はっ!呑気に歩いてる場合じゃない。夕方になってスーパーに寄ったら、レジは並んでるわ〜混んでるわ〜で、外に出ると暗かった。
まだ家につかないや〜と思いながら、歩く。スーパーの袋の重みで足は進まない。
暗がりの四つ角から、自転車のガチャガチャいう音が聞こえてきた。ちょっとビックリする。
補助車つきの自転車に乗った子供だった。父親らしい男も私を追い抜いた。
「公園に行くと自転車いっぱい乗れるぞ」と、父親。どんどん暗がりの道を親子で進む。
親なら早く家に帰ろうとか、夕食食べようとか言わないのかな?不思議に思った。子供の事件を想像すると、怖くなった。
やっと、家に着く。ドアをあけると、家族の声がしていた。体の妙な緊張から解放された。
「これから夕食作るね。待っててね」