その日は学校帰りに圭吾と待ち合わせをして映画を見に行く予定だった。
待ち合わせの時間より少し早めについた私は映画館で意外な人に声をかけられた｢あの、こないだ理沙と一緒にいませんでしたか？｣
｢えっ？…｣
いきなり知らない女の子から声をかけられた。その子は申し訳なさそうに
｢ごめんなさい。急に声をかけてしまって…私は古泉遥と言います。理沙の中学の友達です｣
｢あぁ…相沢奏です｣
｢こないだ、レストランで理沙と一緒にいらっしゃいましたよね？｣
｢はぁ…｣
｢理沙は元気ですか？｣
｢えっ？｣
｢理沙…突然転校して、携帯も変わっていて…｣
遥さんはとても寂しそうな顔をしていた。
｢元気ですよ！｣
私の笑顔に微笑み返して…｢ならいぃんです、すいませんでした｣
と頭を下げてた。そのまま別れても良かったんだけどなんとなくモヤモヤして
｢あの良かったら、連絡先交換しませんか？｣
なんてことを言っていた。
遥さんと別れたらすぐ圭吾がきた。映画を見てご飯食べにいった。今日の遥さんの話をすると圭吾も驚いていた。
｢なんかね、理沙とはまた雰囲気の違う子だったの｣
｢へぇ〜どんな？｣
｢うまく言えないけど…大人っぽくて…口元に｣
｢ほくろ？｣
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