君と出会った次の日
私は意地を張っていた
絶対泣かない。泣いたら負ける。
そう思って昨日から一度も泣かないでいた…
みんなに悟られないように無理に笑ってすごした。
その日の放課後。私は誰もいない教室でただボーッとしていた…そんな時君は来た。
「…あのさ、柊(シュウ)もぅ帰った?」
君は私が一番聞きたくない人の名前を出した。だから私はただ
「たぶん……」
と微笑みながら言った……
でも君はあの時一瞬悲しそうな顔をして私に言ったね?
「無理に笑うな!泣いていいんだよ!」
そう言って君は…尋(ヒロ)は…私の頭を撫でた。
そして、いつのまにか私は泣いていた。泣いても泣いても泣き足りないぐらい泣いた。
そんな私の傍に君は黙って座っていてくれた。
君は温かかった―――…