外を 少しだけ
飛び回ったあと
籠の中に
舞い戻って
繰り返し
繰り返し
好きなときに
好きなだけ
空を飛んで
そんな生き方の
綺麗な 朱色の羽の
あの子がうやらましくて
時々 ひどく憎くて
帰る場所があるだけ
幸せなんだよ
微かに聞こえてくる
何処からか
誰かが
そうだね。
その代償は払ってるよ
私は自由を手放した
少しだけなら
飛べる
決まった時間に
決まった場所まで
時々 ひどくあの子が憎い
私は自由を手放した