ロラン「わかった。クルーには私から言っておく。」
ソア「本当!ありがとうロランさん!」
思わず抱きつくと、
ロラン「バッバカ!抱きつくな!」
ロランは慌ててしまう。 背を向けて聞いていたクルーとシードは、複雑な気持ちでいた。
ソア「あっ!」
ロラン「っ!」
バサッ
2人は重なり合うように倒れた。
ロランを押し倒す様なかたちになり、
2人は時間が止まった様に互いを見つめる。
クルー「んっ、ん〜ん。」
わざとらしく大きな声で唸った。
2人は慌てて離れ、
気まずそうに背を向ける。
ソア「ごめんなさい。」 ロラン「明日も歩くし、眠れ。」
そう言うと立ち上がり、元いた場所でまた横になる。
それにはクルーとシードもホッとする。
横になったロランは動揺からか胸が高鳴り眠る事ができずにいた。
それぞれが
眠れない夜をおくった。 森を撫でる風の音が微かに耳に届いていた。