奈央と出会えたから。<244>

麻呂  2008-10-10投稿
閲覧数[616] 良い投票[0] 悪い投票[0]


その時――



あたしの携帯が鳴った。



♪ ♪ ♪ ♪ ♪〜♪


BOOWY の B・BLUE。



聖人からメールが来た☆



あたしは、



携帯は基本的に何時もマナーモードにしてたんだケド、



最近は、ずっとマナーモードにしていない。



《もう、お前ん家の前まで来てっから。》



えっ?!そぉなの?!



ピンポーンッッ♪



『は‥‥はぁいっっ。』



急いでドアを開けるあたし。



『よっ!!』



そう言って微笑んでる、



あたしの目の前に立つ聖人の頭には、



ニットキャップが目深にかぶられている。



『どうぞ。上がって!!』



『おぅ。じゃあ、お邪魔します。』



取り敢えず、聖人に家に上がってもらった。



『聖人。此処に座っててね。』



聖人には、ソファーに座ってもらった。


あたしは、聖人の着てたジャケットをハンガーに掛けた。



ドキッ‥‥‥。



いい匂い‥‥‥。



聖人の何時もつけてる香水の匂いーー





『聖人、珍しいね。何時もキャップなんてかぶんないじゃん。』



髪がペチャンコになるから嫌だって言ってたような‥‥‥。


『おぅ。ちょっと髪切りすぎてよぉ。』


キャップの上からポリポリ頭をかく聖人。



『え〜〜っっ。聖人、髪切ったの?!

見たいっっ!!

ねぇ‥見せて見せてっっ!!』



あたしは、子供の様にはしゃいで、



聖人の隣に座り、



キャップを取ろうと手を伸ばした。



お互いにソファーに座ってるから、



チビのあたしでも手が届くもん。



『ばっ‥ばかっっ‥‥や、やめろっっ!!』



『いいじゃん別に。減るもんでもないんだしっっ。

見せてっっ☆』



『やっ‥‥やめろってっっ!!』



『嫌だよぉ〜〜っだ。聖人のぼーしゲット!!あっっ☆』



パサッーー



勢い余って、



黒のニットキャップが床に落ちちゃった☆



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ