エドが指を差した先には廊下に並べられた花壇と一緒に置かれた観葉植物だったのだ
「……は?」
ダルは、もう一度呟いてしまった
「ヒントは木って言ってたじゃん」
エドは、自信満々に言うが
「あっ!そうか!!…………ってんなわけないだろ!最後の爆弾がそんな簡単な問題じゃないはず」
確かにそうだ。今まで散々分らないようなヒントで来たのに、最後はこんな簡単なはずがない
それに大統領が来ているのだ。華や木を置いて華やかにして当たり前だ
だが、エドはダルの言う事に耳を貸さずに観葉植物を調べた
が、爆弾はやはりなかった
「ほらな、やっぱりなかっただろ?早く探さないとみんな御陀仏だぜ」
ダルは、そう言って別の場所に行こうと走り出すが
「いや!絶対にこれだ」
そう言ってなんとエドは観葉植物を引っこ抜いたのだ!
「おっお前、何やってるんだ!?誰かが来たりしたら……」
ダルは、慌ててエドを止めようとする
いくら今大統領が演説をしていてもいつ人が来るのか分らない
「確かに…大統領の演説は13:30に1回休憩が入る」
エドが答えるとダルは腕時計を見ると今は13:25だった
「なおさら、やばいやん」
「そう……残りは5分……だから、この爆弾を解除しないといけないんだよ」
そう言ってエドは冷静に土まみれになっている爆弾をダルに見せた
「なっ!?」
ダルは、本当に爆弾が在った事に驚き動揺する
「ほ〜らね。やっぱりここだったじゃん」
エドは“ど〜よ”ってな感じで調子こいてダルに見せびらかす
最後の爆弾を見つけたのでエドはいつも通りウザくなっていた
が、お手柄なので何も言い返せなかった
「本当に………そんな単純な……」
ダルは、呆れて周りの廊下をよく見渡すとやはり観葉植物はここにしかなかった。他はみんな華だった
が、そんな事はもうどうでも良かった
何故なら………
「んで、どっちだ?」
ダルとエドは2本の線をのぞき込んで考え込む
そう………どちらの線を切ればいいのか……と、言う問題が残っているからだ