そしたらね。
そこから何日か過ぎて、消しゴムも、もう少しで使い切るって大事な時期に。
「あ!消しゴム忘れて来ちゃった!ゴメン、今日何回か、借りるかもしんない」
って。隣の席から聞こえて来たのよ。
と・な・りの!席!から聞こえて来たの。
ど・・・・どどどどど!ど〜して!?どうして?何でなの!?
私、軽く異次元空間に飛びました。
シュンッ!って。
アニメやマンガみたいに瞬く間に移動ですよ。
(以下、異次元空間での私の思考です)
なぜ?なぜ今になって?このタイミング?
あと少しでおまじない達成なのに!!
でも「貸せない」なんて言えないし・・・。
消しゴム一つ貸してくれない奴だなんて思われたくない!!(泣)
で・・・でも、ひょっとして私がおまじないしてる事知ってて、言ってるのかも!(驚)
って事は、誰かと私が両思いになるのを阻止するために?!キャーッ!
それなら、それなんだったら貸す!(嬉)
けど、そうじゃなくて。彼、偶然、私の消しゴムに自分の名前が書いてあるのを知ってしまったんじゃ?
「おまじない達成なんてさせるか!コノヤロー!お前と両思いになんかなるもんか!」
って思ってたとしたら?
思ってた・・・と・・・したら?(怖)
・・・・。
もう、おまじないとか、とっくに意味もへったくれもないんじゃ?
シュンッ!
(異次元から戻って来ましたよ。地上に足着いてますよ〜)
何か、私。どうしようもなく胸が、心が痛くなったのね。異次元から戻って来れたくらい(笑)
あくまでも、自分の中だけで話が進んでただけなのに。頭真っ白になっちゃったの。
気が付いたら、彼に消しゴム貸してた。
あんなに必死になって、痩せるくらい頑張ってたおまじないだったのに。
そしたら彼が私に「ありがとう」って。笑顔。
ハイ。忘れました♪
おまじないの事も、異次元での事も全部。
彼の「ありがとう」の勝利♪
どうしようもないね、私って(笑)
その後は、その消しゴム「家宝」
使い切るなんて出来ません。もったいない。
おまじないは、またやれば良いけど。
「家宝」に次はありません。そうですよ。
大事にしました。すごくね。ニオイ嗅いだりもしたし、一緒に寝たりもしたけどね(笑)
ほぼ、ストーカーです。