きゃっっ☆
ドキンッッ☆
『まっ‥‥聖人の前髪、随分短くなったね。』
似合ってる‥‥。
凄く‥‥‥。
で‥‥でも、
よく見るとガタガタ?!
『前髪うっとーしーから、スキバサミで切ったら切りすぎてさ。
バランス悪いから、全体にハサミ入れた。
なんか気付いたら、すげぇ短くなってて。』
そう言うと、
聖人は不自然に、
あたしから視線を逸らした。
ぷぷっ‥‥。
こぉいうトキの聖人って、
なんか可愛く見えるんだ。
『聖人。ガタガタのトコ、あたしに直させて。いい?!』
『出来んのかよ?』
『出来るよっっ。そのくらいなら。
あたしだって、前髪くらい自分で切ってるもんっっ。』
少しムキになってあたしが言うと、
『じゃあ、やって。』
意外とあっさり切らせてくれるコトになったんだ。
『前髪のガタガタのトコだけ切るね。』
『おぅ。』
あたしは、
何時も使ってる自分のスキバサミを、
聖人の前髪に当てた。
『聖人。い‥‥いくよ。』
『タテに入れんだぞ。タテに。』
『う‥‥うん。』
チョキッ‥‥。
チョキチョキチョキチョキ‥‥‥。
聖人の前髪は、
意外と硬かった。
かなり明るい茶色に染めてるから、
パサついてるせいもあるのかな。
目を閉じている聖人。
それにしても長い睫。
男のコのクセに綺麗な肌。
思わずーー
見とれてしまったーー