モノクロの世界が静かに時を刻む
ここには何もない
物は、あふれているのに…
心ない人の足跡だけがいつまでも残る汚い道
何かを求めて
体を重ねては
何かを求めて
金が飛び交って
慌ただしくもある地下の世界に
解き放たれた夜の時間とが
何かを探す者達の居場所を作り…
モノクロの世界は
それでも静かに
時を刻む
ここには何もなくて
あるのは
人々の
急ぐ靴音だけ
残るのは
汚い足跡だけ
それでも人は
モノクロの世界に
いつまでも夢を重ねている