シャー…………
カーテンが開けられる。
俺はその音と朝の太陽の陽気によって目が覚める……あれ、感覚が違う…ベッド……!?おかしい、うちは布団だベッドなど無い!
「ん、ふわぁ〜……眠い…!?」
声を出して更に驚く。
声が女みたいな声してやがる……どーなってんだ!?
ひとまずベッドから下りる。
視界に入った一人の美しい女性から話し掛けられた。
「おはようございます、風子お嬢様」
「え?誰?俺風太だし男だし…なにいってんの?」
すると、そこにいたメイドらしき人は驚き戸惑ったおもむきで
「お、お嬢様……具合でも悪いのですか?後、わたくしは風子お嬢様様の専属メイドの渚でございます」
こいつ何言ってんだ?
まぁいいや……着替えよう……てか、ここ何処?
あ〜むしゃくしゃする〜もうこの際どこでもいい!
クローゼットがあるな……開ける……!?
「お、女物…」
「お嬢様は女の子ですから」
「お前は黙ってろ!」
「……申し訳ありません……」
ついあたってしまった……。
それにしてもどーなってんだよ……てか、俺が女だのいってたよな……まさか……。
ふにゅっ
「ひゃん…」
胸がある……てか、自分で揉んで感じるのか…。
てか、え?えぇぇ〜〜!
「あの〜渚?さん?」
「はい?」
「俺、いや、私の名前は?」
俺がそうとうと、不思議そうな顔と嬉しそうな面持ちで
「一ノ宮家の風子お嬢様でございます……それよりぼくって言い方止めたんですね」
成る程ぼくと言えばいいんだな
「いいえ、やめてません」
「そ、そうですか…失礼しました……朝食の用意が出来ていますのでお早めに下りていらして下さい……それでは」
「あ、はい」
渚は無言で頷いて下へ向かった。
さてと、どうするかな……着替えよ……。
まずクローゼットから制服を取り出す……やはりうちの高校のだ……タンスから下着を取り出す……こんな形で巡り会えるとはな……そして寝巻を脱ぐ……女って寝るとき下着しないのか!?
鏡の前に立つ、やはり昨日の子か…てか、いい体してるぜ全く……こんな形で女の裸体に巡り会うとはな…自分の体って思うと興奮しないな。
とにかく着替えて下りる事にした。
制服に着替える。
か……可愛い……。
今日から新しい生活の始まりだ!
とかはこんな状況で涼しい顔ではいえないな……
はぁ………忌忌しい……。