先生、あのね・・・?

朝顔  2006-06-12投稿
閲覧数[483] 良い投票[0] 悪い投票[0]

先生は少し意外そうな顔をしてこう言った。「どうした、楠木?」そして優しく微笑んだ。私は躊躇うことなく先生の噂について聞いてみた。「先生には大切な人・・いますか?」すると先生は間をおいて話始めた。「あぁ、いるよ」迷いのない真っ直ぐな目。それだけで、どれだけ先生が大切に思っているかが伝わってくる。敵わないと思った。大切な人にだけではなく、先生の気持ちにも・・・。「今日で学校を辞めるよ」何気なく言ったその言葉に、私の心臓は激しく動いた。辞める・・?「もともとそういう約束で入れて貰ったんだ」何も言えずにただ先生を見つめている私に、先生は悲しく微笑んで「ごめんな」と呟いた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 朝顔 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
◆因縁の対決◆
毛穴・黒ズミVSジェル


▲ページトップ