腐りかけ?

Seoul  2008-10-13投稿
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屋上から視る下界はあたしをちっぽけな存在にする
(今日こそ飛べるかもしれない)
「カッコ!いたいた!もう、また此処!」美和が息を切らせて笑ってる。「で、なに?急用ならお断り」
「急用ってかさ。こないだからアンタに話してた合コン!今夜だよ‥行くよね?」
「………」
「アンタのために誘ってるんでしょうが!魂ぬけた生活何年してんだか。いい加減、忘れたら?」まったく、お節介な自称《親友》だわ…あんたこそ、四十路を目前にして色々焦ってるんだろうに「言っておくけど、お見合いパーティーみたいなんにアタシを連れてったらあんたが後悔するよ‥」 美和の眼がまんまるになり、「お、カッコ!アンタ、今日は行くんだね!断ってないじゃない!成長したね‥ヨシヨシ」とガッツポーズした。
…………
「カッコさん」
ヨイショと尚が松葉杖を脇に置いてアタシを見上げていた。
「此処、見晴らし最高ですよね!……ああ‥カッコさんからいい香りがするな‥何だろ」真っすぐな瞳が揺れる
「いつから此処にいたのよ‥?身体が冷たいわ…」肩に手をかけると尚がアタシの手を握り締めた。「カッコさん、堪らなくあなたが好きです。」



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