「大丈夫なんて言うな。彼女からしてみたら、大和がしっかりしていないと、身体に負担が掛かるかもしれんのだぞ?」
珍しく私に言ってくる。
「わかってるよ、桜の事はオレがしっかり見て行くんだから、おじいちゃんも心配しないで」
そう言うも、
「なら、シャキっとせんかい。背中から暗そうにみえるぞ?」
「わかった。ありがとう、おじいちゃん」
礼を言いながらも、私は写真を見ている。
写真の中の桜は、私にくっついて笑顔でこちらを見ていた。
「こんにちは!」
桜の明るい声は家中に聞こえたのか、私を含め家族全員が出てきた。
「いらっしゃい、桜ちゃん。元気で何よりね」
母親の言葉に、
「はい、大和君に守って貰ってますから」
私を見ながら言うので、
「いいから、桜。入って入って」
慌て部屋に連れていった。その後ろ姿を、両親も祖父も笑っていたのを覚えてる。
「入りまーす」
桜は部屋に入るなり、私のベッドに横になっていた。「どうしたの、急に?気分悪いのか?」
彼女の身体を考えて言う私に桜は、